未経験と実務経験の間に立ちはだかる高い壁

フリーランスのエンジニアとして６年くらいやっておりますが、エージェントの営業さんには常々お世話になってました。

大変な仕事だよなーと思いつつ、営業さん本人だけではどうしようもない闇があるとも思ってました。

一番僕がひっかかっているのは、

未経験と実務経験の間に立ちはだかる高い壁

です。

この壁を超えるための施策が何かできないものかと、個人的に考えてみたんですよね。

例えば、システム開発研修を実務に極力近い形で受けてもらって、現場出たら即戦力！！研修終了後は案件も紹介します、みたいなことができないかと。

すでに↑のような研修をやったところがあって、結果が非常に面白い。

未経験のエンジニア（の卵）が予想以上にいっぱい集まったそうです。んで、みんな研修受けて、研修終わった後に案件を紹介するわけですが、紹介した案件全部が研修上がりのエンジニア（の卵）ばかりになって現場が混乱したみたいです。

案件紹介のやり方に問題があったとは思いますが、それは置いといて、「未経験」という事実に悩む人は意外と多いんだなーと思いました。

いま実務経験を積んで、活躍しているエンジニアはどこで初めて実務経験を積んだのか。

SIerで新人としていろんなプロジェクトにアサインされて経験を積んだ、システム開発会社に入って研修もないまま現場に放り込まれて揉まれまくった、とかでしょうか。

正社員時代に、未経験→実務経験の壁をしれっと突破した人が多いように思います。

でも今は、SESを生業とする企業が自社で雇っているエンジニアに研修させる費用をケチったり、研修できる人がそもそもいないのを理由に、未経験のエンジニアをムリヤリ経歴詐称して現場に放り込む事例が後を絶ちません。

エンジニアを出す会社も悪いですが、受け入れる側もやたらと「実務経験」にこだわっている節もあります。

即戦力を求めるでしょうから「育ててる暇はないし、育てるコストを払うつもりもない」というのは分かります。

でも業界全体として考えれば、誰かが新人エンジニアを育てなければ、人手不足は加速する一方です。

育てる体制はすぐに作れても、受け入れる側が「実務経験」にこだわって頑なにNGを出している限り、状況は変わりません。

やはり実務経験に近い形の研修でエンジニアの底上げを図って、どんどん現場で活躍してもらえるような流れを作っていくべきかと思います。