もうすぐ令和ですね~
平成最後の年は多くの企業様に業務効率化を推進すべく、あの手この手で進めてきました。
良いタイミングなので、一度振り返っておこうかと思います。
業務効率化のネックは組織を構成する「人」
正直、RPAであろうがVBAであろうが、業務効率化のツールを作ること自体は簡単でした。
幸い、直接お客さんからヒアリングして仕様を固められる立場だったので、仕様固め⇒設計⇒実装⇒テスト⇒試運転の流れは非常に早かったです。
だいたい1週間程度で試運転までいきます。
ただ、作るスピードがいくら早くても、そこまで行くのに想像以上に苦労しています。
これはほぼ例外なくすべての業務自動化がそうでした。
なぜか?
・エンド側の業務効率化リーダーが多忙でつかまらない
・同じ業務を違う部署がやるとやり方が違うのでまとまらない
どこもこんなもんです。
技術的に改善できないケースなんてほとんどなくて、ネックになるのは人の問題な気がしてます。
みんな心底、自分のやり方を変えたくないし、正しいと思いたいもんなんです。
すごかったですよ。ある部署の人にヒアリングしたら、
自分の業務がいかに大変か
やってることがいかに正しいか(=だから私はやり方変えたくない)
小一時間語ってくれましたw
結局、その人の業務は1週間くらいでツールに置き換えられました。
重要なのはヒアリング内容から要点を抽出して、頭の中でツールとして具現化したときのイメージを持つこと
と常日頃思っているのですが、小一時間語ってもらった業務がほんの数日でツールに置き換えられてしまった。
なんだか複雑な気持ちになりました。
自分が逆の立場ならどう思うか。
今まで頑張ってきた業務がもうやらなくて良くなる。
嬉しいと受け取るかか悔しいと受け取るか。
たぶん真面目にやってきた人ほど悔しいんだろうなと。
この悔しいという気持ちは根深いものがあります。
業務が簡単であるかどうかはさておき、プライドはズタズタですよね。
気持ちは分かるんですよ。
酷な役回りだなーと常々思いますw
この「悔しい」という気持ちにしないための配慮をしないといけないなと思っています。
「あなたの業務、自動化できますよ」と単刀直入に言われたら誰だって良い気持ちはしない。
「どんな業務されてるんですか?」から始まり、
「大変ですね。。。ここは自動化できたらちょっとはラクになりそうですよね?」と親身になることがポイントなのかなと思ってます。
偽善者になれってことじゃなくて、自分がその業務を手動でやってると仮定して、辛さに共感するってことです。
業務自動化の成功のポイントも「人」
人をまとめられたらこっちのもんだと思っています。
どういうことかというと、自動化を進めようという高い志を持ったチームを作って、一緒にやっていける体制をまずは整えることが大事ということです。これも痛感してます。
エンド側に一人だけ専任がいるだけでは不十分です。
が、残念ながら、専任は一人であることが多い。。。
直近のケースだと、最初専任は一人だけだったのですが、他部署へのヒアリングを実施してツール導入&試運転を繰り返しているうちに、その部署の人が協力的になってくれました。
協力者が少ないうちは、やっぱり具体的なツール等で自動化を体感してもらうことが重要で、体感した人を増やしていくことが得策かなと思います。
そして協力者が増えていって、エンド企業に自動化の流れができてきたら、後はイケイケです。
もちろんRPAを導入していくなら運用方法・体制は固めないといけないですが、それも協力者たちとのすり合わせなしに決められるものでもありません。
今後
「設計書作ってくれたら、後はそれに従って作ります」タイプのエンジニアでは厳しいなーというのが実感です。
チームをまとめられて、要件ヒアリングもできて、実装もできて、サポートも丁寧にできるのが一番です。
だって、早いんだもんw
エンドユーザーからのヒアリング内容が、開発メンバーの中で誤認されてしまうことほどもったいないことはない。
一人でできるなら一人で複数部署を担当して、ワンストップでやってしまったほうが絶対に効率は良い。
それが厳しいのであれば、チームは4人まで。
前述したようなワンストップでできるエンジニアが数人いれば良いが、そうも言ってられない場合は、
・全体スケジュール調整など窓口担当
・ヒアリング・設計担当
・実装担当
くらいの分業で十分。
とにかくエンドユーザーに早く自動化を体感してもらうことで信頼を勝ち取ることが重要なので、分業しすぎない。
令和の時代になっても、画面の奥よりも「人」と向き合い、顧客満足を得られるよう精進するだけです。やらいでか!!!
うっし!ギリギリ令和前に書き終えられたw
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