プログラミングスクールの問題点とRPA

これは良記事です。

RPAの記事ではないのですが、RPA界隈でも増えてくるであろうスクール事業において赤裸々に問題点が書かれています。

超長い記事なので、序盤の「プログラミングスクールやオンラインサロンが抱える問題」に的を絞って考察します。


初学者だけを閉じ込めて外の世界を見せないための檻と化してしまっている。また、月額のスクールやサロンは閉じ込めれば閉じ込める程儲かるビジネスモデルになっているので、就業を遅らせたいスクールと、就業を早めたい初学者のミスマッチが発生している。
悪徳ではない真っ当なプログラミングスクールも沢山あるし知人が運営しているスクールもいくつかあるが、共通して抱えている問題は優秀な講師が少なすぎることだ。
優秀な講師が少ない原因の1つは、スクール講師としてホールドされた瞬間に現役エンジニアではなく講師にクラスチェンジしてしまうため、受講者側の「退任済みの講師専門エンジニアに教わるのは不安だ」という意見とデッドロックを起こしてしまうことだ。
エンジニアは講師をやるよりエンジニアリングで稼いだ方が圧倒的に儲かることだ。月収100万のエンジニアをスクールで同額で雇ったとしたら、当然受講料を跳ねあげなければ採算が取れない訳だが、月額数十万のプログラミングスクールに通いたがる人は少ないのでビジネスとして成り立ち辛くなる。


概ね、スクール事業の問題点の本質を突いた内容であると思います。


(優秀なエンジニアの)人手不足を解消するためのスクールに、受講者側も講師側も旨味がなく、やりたがらないという構図。


講師を副業でやれば?とも思いましたが、エンジニアリングと受講者サポートを並行してやっていくのはなかなか厳しいと思います。

いつ質問が来るか分かりませんし、質問にレスするだけの調査にも時間を取られてしまいます。想像以上に時間を束縛されると思われます。


就業を目的としているはずなのに Progate での学習に半年以上を費やしているような方が散見されるのだ。
離れられない原因は Progate が魅力的だからという理由だけではなく、単純に Progate で一定のカリキュラムを終えた後に何をしたら良いかわからない人が多いのだ。


今僕が主催している「実戦向けRPA開発講座」セミナーも、上記の不安を払拭したい思いから始めたものです。


自分がやっていることが実務に直結し、実用的で効率の良い勉強方法であることを示さなければならない。

要はちゃんとレールを敷いてあげるということです。


現場でバリバリ開発している人が、こういうこと勉強したらいいよ!と言われたら即信じるのと同じで、受講内容に説得力を持たせないといけません。


識者の人々は「作りたいものを作ることから始めろ」とか「作りたいものがないのに勉強してどうするの?」とか言うのだが、初学者の多くは漠然と「web系エンジニアとしてデビューしたい」という欲望しかなく、作りたいプロダクトなんてない場合がほとんどだ。


カタチから入るパターン。若い時は僕もそうでしたねw


世のため人のためなんて考えている余裕がない。

ここもやはり、活躍できるエンジニアになるための勉強であることを示し、レールを敷くことが重要だと思います。


作りたいものがないなら、とりあえず真似から。


考察

上記ツイートのように、社内の人が何らかの理由でRPAを推進する立場になり、徐々に効果が認められ、成功事例として公にされるケースが増えそうです。

もちろん、そこに至るまでの苦労は想像を絶しますし、簡単ではないことは明白です。


RPA業界では特にユーザーへの教育が重要で、その教育がうまくできるエンジニアのニーズも必ず高まっていきます。

教育部分だけを事業として行う会社も増えていくと思いますし、良いことと思います。


が、RPA=非エンジニアでも使える技術、という認識が(良いか悪いか別として)定着したことにより、RPAに興味を持った人を甘く見て搾取しようと企てる人も出てくると思います。


教育を受ける側の人は講師(=エンジニア)に甘えることなく、最終的に自分がどうなりたいか、しっかり目的意識を持っていないと搾取されかねません。


まぁ目的意識と言われても…て感じですよね。

どこに向かうべきなのか示すのも講師の役割なので、そこは僕も微力ながらブログやTwitterでレールを敷いていけたらと思います。

いろはまるのしごと

IT×業務効率化・自動化にしたたかに燃えるうさぎです。

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