恐れていたことが現実になりつつありますw
一部担当している案件の一つですが…
RDA運用を外注ベンダーに丸投げ&増員不可
もしかしたら、ダメな案件って、外注丸投げ案件かもです。
— toabe (@abetw) July 16, 2019
RPAに限らず社員がコンサル or SIerに頼りきりの場合、他部署と調整が必要になると途端にダメになりますから。社員の内製(=ロボットを作る)なんて話絶対出ないだろうし。
ご賢察通り、社内の推進体制がしっかりしていないとだめですね。
社内で運用体制を敷かず、安い外注を使って運用保守させる。そしてロボットの集中管理もしない。RDAで結果が出たら前向きに検討する。
結果出したいから、できてるロボットをとりあえず全部署に展開したい。
RPA担当者も丸投げ体質&他責思考が染みついていて、話にならない。
概ねこういった状況の中、とるべき選択肢は限られていて、
撤退か撤退ですw
というのは冗談で、どう動くべきか慎重に考えないと自分たちの首だけが締まっていく状況です。
PJ始まった時点でこの状況になることを想定できていれば良かったのですが…
どうすれば(どうしていれば)良かったのか考察してみます。
一部の部署に展開して徐々に広げる
鉄則に近いです。
社内で保守体制ができていない、もしくは外注メンバーが保守に耐えうる人数でない場合は原則スモールスタートです。
今回の場合は顧客の都合で急に全部署展開の話になってしまったのですが、そこは全力で食い止めるべきと思っています。
一部の部署に使ってもらって、ロボットの稼働安定性を上げる。
ただし、どっちみち全部署展開+RDAの組み合わせでは保守側に負荷がかかることは間違いないので、稼働安定性をいくらあげたところで時間稼ぎにしかならない気がしてます。
RPAが触れる人を早急に増やし、体制を敷いてもらう他ないと思います。
ダメなRPA担当者は入れ替え or 退いてもらう
今回の窓口役の人が、やたらと資料を隠す(こちらに資料を提供しない)人でして、認識の齟齬が多発している状況です。
そして丸投げ&他責思考。
いかにラクをするかしか考えていないようなのですが、こういう人が窓口になっても弊害しかありません。
こちらか担当者を選べないのは辛いところで、
正直ガチャですw
担当者に問題がありそうなときはPoCの時点で受注を断るくらいの勢いが必要とも思います。
PoCでしっかり相手の人格をみましょう。
顧客の言いなりにならず自分たちでスケジュールを提案する
顧客の指示を無視しろということではなく、どうスケジュールを引いたら自分たちが気持ちよく作業を進められるか、という観点を忘れるなということです。
スケジュールを引くには当然自動化対象業務の選定がマストです。
どの業務が早く自動化できそうか、効果が大きいかを意識しつつ、ロボットの導入効果を数値化することを念頭に置きながら選定することが重要かと思います。
導入効果を数値化するのは、客先の経営会議で報告する材料を作るためです。
やったことを評価してもらえたら、増員&体制を敷いてもらいやすくなるからです。
これは自分たちの身を守るためにも必要なことだと気づきましたw
間違っても顧客の言いなりになって、知らず知らずのうちに自分たちの首を絞める事態になってはいけません。(経験者は語る)
そんな事態になっても「受け入れたのは君たちでしょ?」となってしまうのがオチなので…気を付けたいところです。
RDAになりそうな時点で警戒する
ちょっと言いすぎかもしれませんが…
社内に保守体制ができていない状況(もしくはできる見込みがない状況)でRDAをスピード感持ってやろうとしている場合は要注意です。
こういう場合は、目先のこと(=とにかくロボットをガシガシ作るぜ!!)にとらわれず、将来どういう運用になるかをしっかりイメージしておいたほうが良さそうです。
作れば作るほど保守は厳しくなります。
外注メンバーの増員、保守体制を検討してもらえないのであれば身を引くのも手です。
ロボットの導入実績ができたら…という条件付きであれば、前述したようにスモールスタートして、ある程度ロボットに対する理解が広まったところで判断してもらうのが良いかと思います。
保守が辛くなる前に手を打つべきです。
考察
皮肉なことに、自動化を推進する立場の人が激務になる現場はよく見かけます。
顧客を大事にしたい気持ちは分かりますが、身を削ってロボットのお守りをしていてはダメなのです。
他の人の残業が減った分自分が残業していても意味がないのです。
今回の話は、フリーランスや派遣の方が案件面談を受ける際にも役に立つと思います。
現場リーダーに「保守体制」「ロボットの管理方法」など、ロボットを作った後のことをどれだけ考えているのかヒアリングしてみるといいでしょう。
力技で保守しようとしている現場は警戒したほうが良い、ということになりますね。
技術を追求するだけでなく、身を守るための交渉、段取りも日々鍛えていきたいところですね。
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